読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

夢をみたんだよ

ハロプロ レポ

11/5(土)14:45開演 カントリーガールズライブツアー秋@新宿ReNY

 

新宿ReNYの壁面には2ndAniversaryの電光掲示がぐるぐると祝福していた。この日はカントリーガールズの結成2周年の日であり、船木さんと梁川さんの加入1周年のその日だった。

 

私は「どうだっていいの」をライブハウスで聴きたかったのと、ラジオがあんまりに面白すぎるから(主におぜちゃんの猫)という出来心にも近い何かで、カンガルの単独に初めて出向いた。


【カントリーガールズ】どーだっていいの(Live映像)

 

こんな大切な日に立ち合うのはきっともう最後なんだろうな。

 

始まる数分前、2階をみて客席がざわつきだした。

雅ちゃん!」そう聴こえた。みやちゃんみやちゃん!とみんなが一斉に手を振り出した。残念ながら私は確認できない位置に入ってしまったので、わからなかったんだけどみやちゃんが来てるって、それなんてみやももな事案とこの時の私は高まる胸で呑気なことを思ったのと同時に何か取材があるのかなと思った。確かに取材はあったのだ。

 

ライブはシルバニアファミリーに出てきそうなカンガルが、ここぞというところでかっこいい曲を渋い声で決め、すっかりそのギャップの虜になった。古参ホイホイなセトリ(特にシャッフルコーナー)で懐かしかったし非常に楽しかった。厳密にいえばカバーではあるけれど、純正オリジナルカバーで2016年に蘇らせる楽曲の数々に感動した。

 

実力的にももちゃんは一強でも、グループのまとまりがあった。それがすごく不思議だった。限りなくももちゃんとの距離を近づけたのは山木さんなんだなという思いも強くした。ファンはももちゃんがつくりあげた雰囲気に親しみを込めて嗣永劇場と呼んでいるらしいけれど、トークは絶対に綿密な準備をしているよなという、ハロにはらしからぬ起承転結の美しい、そうまさに劇場だった。正直なところ、さゆの面影が過った。

 

ちぃちゃんは始まって3曲でもう耳が真っ赤になる。あれが本物かとドキドキした。曲が次第に進むうちに噂にきいていたポンコツを感じてしまったんだけれど、踊りはとてもキレのあるもので、ただどんどん声が締まっていくような細さがあって、単独ではこんな感じなのか…!と思った。後から考えればその日のちぃちゃんはいつものちぃちゃんじゃなかったのかもしれない。

 

ふなっきは今は殻が破れて大阪弁ばりばりやで!フレッシュにできたと思ってます!みたいなことを自信満々に言っていて、なんだか工藤ばりに強がってるなぁかわいいなぁと思ったのだけれど、後々それは本当につよがりだったんだと分かって愛おしさが募った。

 

山木さんがカンガルは仲良しで2年やってこれたけれど、この間それを脅かす大事件があったと話を切り出した。事件は山木さんの誕生日。おたおめメールについて、1年目ももち先輩からメールをいただいたときに「すばらしいパフォーマンスいつまでも応援しています。ゆず岩沢厚二様。…あ、梨沙ちゃんも同じだったね!おめでとー。」というついでのおたおめメールをもらって、「2行ですよ!?2行…!」と山木さんは声を裏返していた。だた「こんな時もユーモアを隠せないんだな」と評する山木さんに乗っかるももちゃんも既におもしろかったのに、今年は23:59まで待ったけれどなかったんですよからのももちゃんの独壇場に笑った。「あっさいなー…文章…!?最近はLINEでおめでとうースタンプポーッンみたいな?あっさいわー。直接言わないと。私がみんなを思う気持ちは言葉で表せないくらい深い」とかももちゃんは冗談トーンで捲くし立てているとちぃちゃんから挙手。「私ももち先輩から『おめでとう!スタンプポーンッ』でしたけど!?!?」と抗議があがってなんだこのすべらん話は…すばらしいなと思った。(やなふなは1年目なのにメールすらもらってなかった)

 

この愉快なやり取り自体が冗談交じりの本心だったのかなと思うと、胸が痛い。

 

私の大好きな曲をももちゃんがステージに設置されたお立ち台に立って、歌っていた。曲自体がフィーチャー曲だから、自然とももちゃんが主旋律で歌うかたちとなったそれは、オリジナルの歌い手以外認めないと思っていたはずだったのに、ものすごくかっこよかった。やっぱりこの人は格が違うなぁと思った。美しいだけの横顔が赤と緑に照らされて見惚れた。グループに溶けたり飛び出たり様々に変容できるももちゃんの本当の器用さがカンガルでは余すところなく出ていて、こんなふうに形を変えて魅力的でいることを思うと、本当にファンは幸せだなぁとか思った。

 

思ったんだった。時間は待ってくれなかった。

ももちゃんはアンコール明け最後のMCでゆっくりしかし淀みなく卒業を発表した。すると電車に乗り遅れてしまった時のような空白がそこにできた。えーという言葉も正直少なくて音が遠ざかっていくような感じだった。会場はみなももちゃんの次の言葉に耳を傾けていた。幼児教育の勉強をしていずれ仕事にしたい。アイドル人生も芸能活動も成長するというような内容だった。考えればその時は引退をするという直接表現を避けていたのだと気が付く。周りの女の子は何人もすすり泣いていた。最後の握手を待つ間、舞美ちゃんの「夢を見たんだよ」で始まる『超HAPPYSONG』が頭の中をぐるぐるぐるして、ベリキューは有終の美を飾るんだなぁ…ベリキューありがとうと言う気持ちでいっぱいになった。どんな顔してありがとうやおめでとうを言ったらという気持ちだったけれど、実際に握手の時は先頭の山木さんの明るい表情と、何より最後のももちゃんのこっちにこいやと言わんばかりの握力で「ありがとう」と発するそれに引っ張られた。笑顔の美学だった。ももちゃんに甘えすぎた、という言葉をあちこちで見かけたし耳にした。その通りだと思った。

 

2017年6月、ベリキューは有終の美を飾る。

 


Berryz工房×℃-ute 『超HAPPY SONG』 (LIVE!)

 

 

 

梨沙子のエール、熊井ちゃんの写真、茉麻の再現、佐紀ちゃんの決意。

 

そしてちいいいいいいいいいいいい。