拝啓、ぼくの肉親[中川翔子][AKB48]

●[音楽] 
何気なく作業BGMで検索をかけてたどり着いたニコ動の洋楽男性ボーカルのなかにチェットベイカーの「My Funny Valentine」という曲があった。惚れた。腫れた。中性的とされるその声は甘いのだけど苦い。繊細。

●[アイドル]しょこたんとAKB
日芸能人と一般人との話をしてたらまたこれだ。率直に、とても気がかりだった。
発言に関してはなんの悪意もなく本当にうっかり感情が高ぶったのだと思った。おそらくお父さんが頭をよぎっただろう。だから発言に関してというより、その後のしょこたんの落ち込みようがショックだった。この機会に尋常ではないスピードで更新するしょこたんについて、本人よりその周りが今一度考えてみればいいよ。アホなこと言ってるというか言い続けてることがいかに大変か。今回思ったのは、ブログはしょこたんの紛れもない生活の一部でそのリアルタイム性に多くの人が惹きつけられるけれど、それは同時に知らないうちにずるずるとその世界にはまり込んでいる沼地のような恐ろしさも兼ね備えている、ということ。見ているこっちは親のような友達のような人によっては恋人のような近しさを感じて接している。ブログがとつとつと更新されなくなってはじめて、なんでもないようなことが幸せだったというロード的状況に陥る。いったい何章にさしかかっているかもわからないこのロードからしょこたんは現在徐々に回復の兆しを見せている(ジョジョ立ち)。ふさぎこむだけでなく、立ち直りの過程もみせるしょこたんはアイドルのなんたるかをよく熟知していると私は思う。たぶん無意識なんだろうけど自己プロデュースがうまい。なによりそれだけ引き出しが多いからできる。しょこたんはVIPと不可分だし叩かれることも多いとおもうけど、これほどまでに多彩な22歳を私は見たことがない。

AKB1じ59ふんという番組をはじめてみた。理由は高田純次がでてたから。そこで桜の花びら2008のPV前に悪魔の握手会という2分程度のムービーが流れた。やれドーピングだとかファンの方に負担をかけているのではないかと発言したり本芸社員が出てきて「立ち止まらないでください」の高速握手をフィーチャーしたり、これでもかという誇張タッチに描かれていた。ジョークととるのが正しい解釈だろうが、あれで激怒する人がいないのも面白い。マジヲタとかもう絶滅品種なのか。それともヲタは結構シニカルなんだろうか。面白いなぁとおもったけど、そこにあるのは同目線を気取った上から目線であることは否めなかった。そんな放送日に「ポスター44種類コンプリートでイベント招待」というのが独禁法に触法する疑いがあるので中止という決定がデフスターによって下される。というかこの商売はさすがにストップがかかってよかった。悪ノリが過ぎる。どうやら露骨さがAKBの売りらしいが露骨であるのは劇場で触れ合える密着型という利点からみて仕方ないのかもしれない。ここで浮き彫りにされるのはハロプロがいかに臭いものには蓋をしろ主義というか保守的というか隠せばいいみたいないい加減さで接していたかということ。最近のアイドルカウンターパンチの異化によって当たり前と思っていたアイドル像が疑問で満ちていく。いや、アイドル像ではなく問題はプロデュースだということ。一にも二にもそれ込みでアイドルだということを痛感した一日。



●[perfume] スミレ16才!!×VAIO×perfume
新曲「セラミックガール」とともにドラマ主題歌+CMタイアップ。
ついにSonyへと歩を進めたテクノポップユニット。その冠を掲げながらも不可解なのはテクノであることと主題歌ドラマの設定とCMがずれていること。なぜここにきて役柄といえ高校生を蒸し返すのかということ。アイドルは取扱注意だとつくづく考えさせられる。