君に全てをゆだねながら[後藤真希]

ハロヲタだった頃娘だけじゃなくて他のライブにも何度か行った。
私が行った娘。のライブにはもうごっちんどころか梨華ちゃんもいなかった頃。
G-Emotionの最終公演に行ったことがある。私はミキティ推しだったし、ごっちんもかなり好きではあったけど、モーニング娘。というあの集団の迫力に一人が立ち向かえるなんて思わなかったし、よくいう“ごまコンは凄い”の言説もただのヲタのひいき目だと思っていた。

でも、それは大げさでもなんでなかった。
優劣をつけるものでもないと思ったけれど、ごっちんのG-Emotionが今でも一番よく覚えている。危ういバランスが頭をもたげて今にも壊れそうなところを、わざわざ自分でぶっ壊すようなステージをするごっちんから目を離せなかったのを覚えている。

アイドルという作られた幻想から人間味が透けた、気がした。この人はアイドルでしかない、のか。疑問を抱かせる。波紋を投げかける。それがごっちんのライブなのかなと思った。私はこの曲を聞いてごっちんに感じたいろいろがフラッシュバックした。



Fly Away 君に全てをゆだねながら Fly Away 大丈夫もう一人じゃないよね
Fly Away 君に全てをゆだねてみた Fly Away まだまだ怖いけど

本音を言えば 崩れてしまう 現実がある imagination
受け止めてほしい 受け止められる君だから そう、明日を見たい

夢を見ることはいつも 曖昧な過去を許して
たった一つのことでいい 完全なものを作りたい

望みすぎたわけじゃない 普通でいたから それだけ そう



「完全なものをたったひとつでいいから作りたい」


そのひとことにどれほどの想いがあったんだろう。
ごっちんて呼ぶ雰囲気ももうないけど、でも。

おかえりなさい、ごっちん