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2009心のベストテン第1位 「モーモールルギャバン」

突然ですが、私の2009年の音楽番付1位を発表したいと思います。



1位 サイケな恋人/モーモールルギャバン

野口、久津川で爆死

野口、久津川で爆死



「見えないものをみようとして鏡を覗き込んだ」


音楽やる人は舞台に立つ時、覚醒する。
例えば普段のテンションと変わらないバンドもいる。そんなとこまで冷静でかっこつけて、何を伝えたいんだろう。プロでも知り合いでもライブに行って、度々そんなことを思う。今年出会ったバンドの中で彼らは突拍子なく悲しくって、みているこっちの息がつまりそうになる。それはそのまま涙に還元できるんだけど、気づいたら自分のコントローラーをどこかに忘れてもうどうにもできなくなる。感情を引っ張られてしまうバンド。なぜこんなにも苦しい。

彼らの代表作のこの曲は、出だしから躍動するドラムス&ボーカル・ヤジマッツの、雄叫び、冷やかなユコさんの声に乗せて幕を開ける。彼らの音は自分への内省、つまり己に酔っている音楽のそれとは別物で、また外へ向けて威嚇の体で飛び込んでくる無碍な音楽でもない。内側にも外側にも衒いがなく、ただまっすぐ対相手に飛び込んでくる純真な音がする。3人の完璧なタイミングで始まるフレーズが幾度となく繰り返され、加速していく。自分で自分の首を絞めて行くようなヤジマッツのギラついたビ―玉みたいな眼差しが、年で120本のライブをこなす彼らの迫力を裏付けている。なんて素敵なんだろう。この間のAIのライブで音楽で対話することの迫力をリアルに体感して、ライブってなんなんのか思い直した。大して行ってもいないくせに大口叩くけど、ライブって好きな曲を聞きに行く場所じゃない。真に迫る場所なんだと思う。自分をそこから一歩も逃がさず対峙させる場所であり、社会人になってつまんない大人になる度にへらへら笑う自分をむきだしにする場所。だから恥ずかしい場所なんじゃなかろうか。ゆえに病みつきになる場所かもしれない。私は何度むきだせたろう。今年は PerfumeとSpecialOthersとAI。映画ではあまり感動できなかったけど、ライブは当たり年だったかもしれない。人生は相殺されている。


ヤジマッツ、私はあなたみたいな人が好きだよ。
会話はできなくてもいいよ。


それがモーモールルギャバン!!