2010年11月3日 Perfume、東京ドームの舞台へ。
たとえばもし、あなたに好きなものがあったら、大声で叫ぶといい。自分を拡声器とし、想いを増幅させてゆくことは、きっと無駄じゃない。想いに従順に、声高に、叫べば、きっと届く。
『ほんの少しの 僕の想いは 君に伝わる そう信じてる』
アイドルというのはかなり時間が限られている。今、その瞬間を応援しないと簡単に消えてしまう。とどのつまり、お金の許す限りCDを買い、時間の許す限りイベントに出向き、あらゆる手法で口コミをする。そうやって何枚も何枚もCDを買う。何枚も何枚も写真集を買う。少しでも興味がありそうな友人に勧める。イベントやライブに連れて行く。いかに魅力的かを説き伏せる。このサイクルを繰り返す。そこにあるのは利益を度外視した、ただ「好きだから」。その一点の情熱。
自分が、大好きで大好きでしかたのないものが、素晴らしい人たちが、この世から一瞬で消えさってしまうかもしれない。当然だが、もう二度と見ることはなくなってしまう。ああ、そんなこともあったね・・・。遠い過去の記憶として大切な箱にしまってお………けるわけないだろおおおおちっがああああう!!!!そんなの、おかしい。そんなことがあってはならないのだ。少年少女の夢を完膚なきまでに叩きのめす商いのいろは。そんな現実は、そんな数字は、なにも救わない。
だから声高に叫ぶ。
昔、畳二畳でパフォーマンスをしたグループがあった。
平日のCS放送の生中継。
リアルタイムで見ている人は、もしかしたら自分の友達より少ないかもしれない。横浜アリーナ4daysを満員に埋める現在と変わらぬパフォーマンス。
そこには、舞台もマイクもスポットライトもない。
あるのは夢を追いかけて上京してきた想いだけ。
彼女たちは2年後、夢をつかむ。
COUNT DOWN JAPAN07/08
日本武道館2days
COUNT DOWN JAPAN08/09
ROCKIN JAPN2009
横浜アリーナ
そして、畳二畳のエレクトロワールドはいつしか大勢の人を熱狂させる。
自分たちの好きなものが日の目をみることなく終わりを迎えてしまう前に、好きなものは好きと思った時に、出来る範囲で応援しなければ意味がない。その一時一時を生きる彼や彼女たちの一時一時を追いかけて一瞬一瞬を目に焼きつける。そうすれば夢を一緒にみれるかもしれない。たっくさんの幸せをあなたとも共有できるかもしれない。
もしもね、この願いがいつか叶うなら
とろけて消えてもいいよ
2010年11月3日 Perfume、東京ドームの舞台へ。