9月20日(火)24thシングル選抜じゃんけん大会


それでも恋は恋。


あれからまだ一カ月も経ってないということが信じられない。遠い昔のようでその実すぐそこにある昨日のようで。私はあれからずいぶんチーム4に肩入れした。卒業発表直後はちょっと無理だと思っていたけれど、AKBINGOや週刊、なるハイ、共和国、普通に見ます。見れます。一方でなるべく言葉にしないようにしている自分が時々制御できなくなることがあってそんな時ひたすらにぼーっとしてしまいます。どうしても番組を見た時、雑誌を見た時、なんちゃんの番が回ってくることはないんだ、という考えに支配されてどうにもできなくなっちゃいます。もうこれはこのままAKBを見続けて行くなら仕方のないことです。でも、必ず思う。男装することはない、テスト受けることもない、なるハイの雛段に座ることも、CMに出ることもない。あのレッスン風景になんちゃんはもういない。ユニットシャッフルも、この曲のセンターはきっと別の誰かがやるのだ、と。やめればいい。ごもっとも。でも、AKBのことが嫌いなわけではなく、むしろぜんぜん好きだし、何よりチーム4のことはどんどん気になる存在になっていく一方です。遅すぎる。けれど今更何を言っても。好きなもんはしょうがない。



9月20日(火)、じゃんけん大会がありました。


私は映画館で観戦することができました。ヲタじゃない人と観戦するので、表向きは冷静でいたはずです。あくまで表向きでした。始まってみれば、自然とチーム4の選抜入りを願う自分がいました。チーム4+研究生の面々は登場からみんな個性的な衣装で、とても印象深かった。こまりこさんの巫女に、いずりなの河童、あんにんのナース姿、みおりんのレモン、なかまったーの早稲田チアガール、まりやぎさんの純白ドレス、鈴蘭のゴルフウエア、島田のテニススコート。なぜみんなコスプレなのか。


一回戦が続々とはじまり、時はやってきます。――相手辞退のため不戦勝。無残にもそうアナウンスされた時間が永遠に感じました。これ、いる?率直に思いました。相手は別に悪くない。でもみせしめみたいだ。その時間えらい長く感じました。誰も上がってこないステージ。何も映らない。衣装などもちろん見ることもない。一体何を着て出てきただろうか、なんちゃんはパンダだったかもしれない。みなるんは抱きしめちゃいけないだっただろうか。無論、何を着たかなんてわからない。そこに誰もいないのだから。


風邪をひいて劇場8連続公演の最後を惜しくも休演してしまったぱるるが心配でした。そのぱるるがわりと朗らかに登場。表情もにこやかでした。だけど、彼女が着ていたものをみて、ハッとしました。彼女はチーム4のツアーでやった「てもでもの涙」のユニット衣装を着て出てきた。てもでもは言うまでもなく、大場さんとのユニットです。奥歯をぐっと噛みしめた。ぱるるは何を思ってそれを選んだ?もちろん初めてのチームツアーのユニット曲だからだとは思います。スクリーンにはいつものアイドルなぱるる。ついつい、でもね、と思ってしまう。美宥ちゃんは「ミニスカート」の衣装。胸が熱くなりました。ああ、ここには大場さんもなんちゃんもいるよ、一緒にたたかうから心配するな、彼女たち別にそんなこと考えていなかったかもしれないけれど、でもそう思わせてしまう何かをチーム4に感じてしまいました。それだけ色々がありました。ありすぎました。普段はフリフリが好きなまりんちゃんすら、僕のYELLのユニホームを着ていて、これは何か本当に一心同体繋がってるのかなという思いを避けられなかった。きっと皆が皆思うところがあるのだろうと。それぞれを持ち寄ってここに来たのだと。


今回、何故か試合数が1試合多いトーナメントに多く位置されたチーム4+研究生。7試合中4試合はチーム4メンでした。思えばこんなところから試練は始まっていたのかもしれません。余計なシナリオすら探してしまう程度には末期でした。1回戦終わって勝ち残ったのは島田とみおりん。特に島田の表情は並々ならぬもので、絶対に勝つんだ、自分が勝つんだ、なんとしてでも勝つんだ、そんな気迫を纏っていた。そのまま島田の2回戦の相手はノリにノってるみぃちゃんでした。結果的に島田は負けました。決着がついたあと、がくっとしゃがみこんでしまう島田は魂が抜けたみたいだった。3回戦、次で勝てば選抜入りの切符をつかむ大事なステージ。コマを進めたのは鈴蘭、まりんちゃん、あんにん、みおりんの4人。決して多くはなかったけど、10期の勝率すごい。早々にまりんちゃんが勝ちぬけて、え、ちょっと研究生から選抜出たよ!昨年のリベンジかよ!と普通にドギマギしてしまった。研究生から選抜が出たことはすごいことだと思った。しかもなんとなく便利に使われているようにみえる難しい10期という立場から出た事。それが実力はあるのにどこか過小評価されているように思うまりんちゃんだということ。嬉しかった。


3回戦の残りの試合、忘れられないシーンに出逢ったのは、鈴蘭が亜美菜ちゃんと戦った時だった。どでかいバッグを抱えてゴルフウエア姿で登場した鈴蘭が舞台に立ち、拳を突き合わせる。その時スクリーンに映ったのは、舞台袖で死にそうな顔して拳に力をこめて祈りをささげる島田の姿。なんちゅう顔して。本気。本気なんだ。ここにすらかかってると思っているんだ。こいつチーム4の屋台骨になる気だ。ああ、あの顔が忘れられない。勝利を願って一心不乱に祈っていた島田の顔。そのあとまりやぎさんと美宥ちゃんの心配そうに舞台を見つめる姿が映り、いざ勝負の時。…Winner山内鈴蘭!――選抜入り決定です。アナウンスが武道館に響き渡ると同時に両手を天に突き挙げて喜ぶチーム4メンが順に映る。その姿をみて、私はまたとない安堵感に包まれた。一瞬だったけどその姿だけで十分だった。十分に伝わった。よかった。本当に。よかった。めでたかった。おめでとう。


大会後島田からきたモバメには、
「鈴蘭おめでとう!島田はすごい嬉しかったよ!チーム4の誇りだ!!!!」
「チーム4公演初日に向け頑張ります」
そんなふうに書かれていた。


大会の都合上正確な順位は大会終了後となった。結果的にまりんちゃんは4位というおそらくかなり多く映るポジションについた。そして、今回の選抜は秋元さん、小嶋さん、みぃちゃん、とも〜み、梅ちゃん、れいにゃん、りえちゃん、しーちゃん、かつお、あーみん、すーちゃん、NMBから2名という大人と次世代ポジションのバランスがよくてとても楽しみな結果となった。MCメンも多い。きっと学ぶことがたくさんあるような気がする今回の選抜。麻里子さまのセンターは一体何が起こる。期待してもそれに応え得る選抜。でも、この選抜に伴う実力って、一体どこで養われている?ぽかんとした。テレビじゃ別に生歌を披露することはないかもしれないけれど、私は、この大会の冒頭を思い出す。それはチャンスの順番をたったひとりソロで歌う去年の王者うっちーの姿。彼女の歌は伸びやかで正直ちょっとびっくりするくらいうまかった。なんかごめん、と思った。とても綺麗になっていて、きらきら輝いて、何よりここにかける気合いが飛びぬけていた。ブログをみるとムーサメンはボイトレに通っている?のかな(間違っていたらごめんなさい)。


「君にできる全てのことをやれ。」
うっちーはきっと、それはそれは実力について嫌というほど考えたと思う。そしてできることをやったんだと思う。ボイトレはその最もたる成果だったはず。私は事実、うっちーの見方が変わった。実力って説得力と置き換えできると思うけど、説得力のある歌声を持ってる人は何人いるだろう。あまり生歌主義ってわけでもないけれど、もし全てのことをやれというつもりなら、根幹にある歌を外すことがないようにはならないだろうか。お節介な願いまで抱いてじゃんけん大会を終えた。


最後にライブがありました。チーム4はチームBと一緒に出てきた。私は奥の方に映るチーム4ばかりに気を取られて里英ちゃんを見た記憶がまるでない。それが推し変かどうかわからない。ただ、がんじがらめになって惰性で「推し」という言葉を使い続けるのは正直もう辛い。私は推しメン不在です。好きなメンバーは何人もいます。特に好きなチームはチーム4です。でもどのチームも好きです。AKBとして好きです。ただそれだけ。

チーム4は美宥ちゃんとあんにんが15歳で21時過ぎてしまっていたので不在だった。多分、7人でポニシュシュを歌っていた。みおりんが肩組む相手の大場さんはいない。そこは、からっぽだった。だけどみんな爽快な顔をしていた。鈴蘭とまりんちゃんが選抜に入れたことがチーム4や研究生の光になるといいなと思った。


チーム4 1st「僕の太陽」頑張れ。
そして今までずっとチーム4を応援してきたファンをどうか初日に当ててください。