なんで娘好きなとき℃ハマらなかったのかわかった。


真面目すぎるからだ。


「真面目」は個人的なドルヲタ基準キーワードで特に自分が20代前半の時はアイドルが真面目さシリアスさを打ち出すことに嫌悪感あったから、娘ヲタからAKBを眺めている時も遊び心のない曲と歌と踊りにシリアスで生々しい歌詞が大嫌いだった。ハマったきっかけはA5で敦子をみたのとゲキカラさん。あん時敦子は脱子脱子言われてばっかいたし公演はぼっちだった。物語に飢えてた。


AKBの良さはどっぷり感傷に心を埋め込んで同化できること。北原さんもなんちゃんも。だけどそれはやがて牙を剥く。AKBの暴きすぎる物語の質量に対して、ステージにまつわる準備不足。期間のなさ、怪我、体調不良、メンバーが揃わないと最低限の条件も揃わないことが続くステージに違和感をもち、というかそもそも完璧な作品を目指さないシステムにされていること(だけどメンバーはずっと完璧を目指している矛盾)、そして他でもない欠陥をステージの余分として、そこにヲタが思い入れを埋め込んで楽しむことこそ本分だった。運営はこれは変わらないし変える気はないなと、とまらない研究生オーディション告知が拍車をかけて今更ガチガチに実感し、バランスが崩壊しかけた。ハロも粗末な運営仕事を二次創作で補う風習だけど、ステージは不可侵。当然だけど完成してる。


そこでたまたま℃みたら(たぶんDanceでバコーンとkiss me愛してる)ただただ楽しそうで圧倒的に完成されていた。でもたぶん娘ヲタ(しかも帝とさゆヲタ)んとき℃をみたら真面目過ぎると思った。娘は曲も踊りも人も昔からとにかく頭おかしいグループ。ボーイの第一実験台というか…ひねりまわすから。


しかしAKBヲタを経たら℃のまっとうさなんてなんも気にならない。AKBメンの純真な振舞いや不遇に対する生真面目さ天を貫く。元がハロヲタでもAKBがあったから私は℃にハマった。都合がいいというか、出会うべくして、というか…まったく勝手にしろよ。