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2012/12/08(土) ℃-ute 神聖なるペンタグラム@日本特殊陶業市民会館 フォレストホール

レポ ℃-ute

℃-ute 神聖なるペンタグラム@日本特殊陶業市民会館 フォレストホール


たぶん初めて遠征というものをした。
東京と京都にいて、関東近郊、関西近郊に出向いたことはあってもなかなか地方をまたぐという気合があるほど私は身軽ではない。もともと在宅よりの人間。だけど、渋谷公演が取れなかったこと。ベストを掲げたツアーにこのまま参加しないのはあんまりだと思ったこと。名古屋の入りが悪いと耳にしたこと。なにより℃-uteのライブに飢えていたことが一番大きな要素だったと思う。℃の歌、℃のステージは今行かなきゃと思わせる。


行ってしまった。℃-uteツアーは何度も観たいと思って仕方なくなるものだった。

















※ネタバレ※
















ステージの上の五芒星。両脇に構えるステンドグラス。SEに耳を澄ませる。……威風堂々。ぞわぞわした。なんて厳かな。こんなにハードルあげてどうするんだ。そう思ったのが正直なところ。一体何のライブにきたんだろう…そんな心境と反比例するようにどんどんボリュームがでっかくなる威風堂々。あの有名なメロ部分が響き渡る。もう得も言われぬ説得力に包まれ、気付けばかつてないほど厳かな気持ちのまま暗転したステージをみつめていた。「会いたい会いたい会いたいな」のイントロにあわせ両脇のステンドグラスを模した縦長のビジョンに雷が落ちる。気持ち悪いぐらいずっと鳥肌が立っている。これは胸がぽっと熱いどころではない。お腹の底が熱い。呼吸をするのも忘れた。


すっかり初っ端が似合う曲になった「会いたい会いたい会いたいな」はメタルナンバーのように激しく美しい。コントロールできない本能をむきだすこの曲は、あのステンドグラスに落ちた雷そのものかもしれない。ソリッドな表情とキレにキレたアクセントでボルテージを一気にあげてくる5人が2曲目から最高ミュージック〜キャンパスライフの流れを展開するのはグループの振り幅そのもの。だからかはわからないが「キャンパスライフ」改めてあったかい曲だと思った。MCに入り、とても言いずらそうにホール名を告げる矢島さん鈴木さん中島さんが立て続けに噛み倒し、例のごとく“許して”しまわねばらならない状況に。とんとんときて3人目オチをまかされた矢島さんの清々とした大声で発した「許してがおー!」でまったく意味が分からないゆえのしあわせ空間がぽっ、と生まれる。「うまいんだかうまくないんだからわからないリーダー」となっきぃかなんかに平らにされて続くステージ。そんな一瞬前のステージの技巧っぷりとMCのボケボケした親近感にはつくづく胸をかき回される思い。そのままアルバムでの新曲『「大好き」の意味を教えて!』。煮え切らない男に弄ばれかけた女の歌で、なにはともかく腰を激しくしならせる。これが現在ノッてると言われる℃-uteのひとつのシンボリックな動きなのかなと思った。他が真似するとなんか安くなる気もする危険な振り。いわゆるドルフィンと呼ばれる動きに洗練された優美さやもてあますほどの余裕を感じた。メンバーに囲まれた岡井ちゃんがこの世の不公平を笑い飛ばす間奏も痛快。


ここからセットリストは初期代表作リアレンジが立て続くけれど、CDで聴いたときよりもアレンジの薄さ?違和感みたいなものを感じなかった。ライブで完成される℃-uteの楽曲。だいぶ気合の入っていたなっきぃはマイクを一度落とすほどだったけど特に問題なく余裕しゃくしゃくで復帰。いやいやそりゃ落とす。中島さんは何かにとりつかれているかように一心不乱、だけど決して雑ではなくむしろ丁寧にみえるところがなっきぃのすごいところだなと思いながらもこちらはなんとか必至に3曲ついていく。なっきぃ待ってくれ。置いていかないでくれ。


12拍子のイントロに真っ赤な照明が5人を照らす。ビジョンの中ではバラが散り「ジュリエットジュリエット」の文字が白黒に点滅しながら躍る。シビレタ。めちゃくちゃかっこいい。曲に入る流れが劇的。「涙の色」のリアレンジは「ジュリエットジュリエット」のためのアレンジなんだな〜と思った。はるかにしっくりくる。歌詞は男性目線のような歌だなと感じた。それは私がずっと舞美ちゃんを観ていたせいだということが後々わかる。あのキザっぽい感じ。嫌になるくらいとても画になる。歌詞にあわせた羽ばたくような振付。コンテンポラリーダンスのように感情がひしひしと踊りに乗り移る。終盤ではじめて他メンを視界の端に捉えたら、男性ではなく、言葉を投げかけられている女性として演じているメンバーもいるように感じた。夜公演でじっくり棒立ちでみて、たぶん第三者目線の歌だから人によって解釈に幅が出るのだなと思った。℃-uteが語り部目線を歌と踊りで表現するとあんな風にロマンチックになるんだなと思った。4年越しとはいえ、それだけの期間が必要だったのかもしれない。涙には意味なんて含まれちゃないというまでには。


●回替わり曲
>>昼
愛してる 愛してる/中島
イメージカラー/鈴木・萩原
LALALA幸せの歌(2012神聖なるVer.)/矢島・岡井

>>夜
ほめられ伸び子のテーマ/岡井
The Party!/矢島・鈴木
大きな愛でもてなして(2012神聖なるVer.)/中島・萩原


岡井ちゃんの伸び子はファンキーがてっぺん突いてついぞ笑いがこみあげてくる。岡井ちゃんの歌声にある芯みたいなものはなんだろう。太い幹みたいな、大地の声。いてもたってもいられなくなる。やじすずのThe Party!は微笑みかける2人の表情もそうだけど「君はまぶしいね みんなを明るくするね 1日一緒に過ごしたやつら 君のファンになるみたい」が妙にしっくりきて胸がいたい。やじすずがちらりちらりと見合わせては微笑むやわらかい声が届く。しあわせの時間が続く。愛理ちゃんのアウトロフェイクでふいに涙出そうになった。またか。また鈴木さんにやられた。あの人歌のレーザービームもってる。今回はホーリーって感じだったけれど、ふわっと光が射すほうへ連れてかれそうになる。うってかわって大もての可愛さでいっぱいになる会場。




―――――――――

●MC(ペンタグラムでペンタグラフのコーナー )

昼:中島
なっきぃが始終照れてた。<演技力4>の評価に舞美ちゃんが割と突っ込むと岡井さんが「舞美ちゃんはやっぱり演技となると気になるのかな?」とにやける。<へたれ度3>では最近呼ばれてないから言われたい?となっきぃをからかったはいいが、自分が久しぶりすぎてへたれコールのきっかけを忘れかけた岡井さん。落ちの<唇エロい度5>では、岡井きっかけのエロいよね〜でスクリーンに映る中島さんの唇。隠す中島さんの攻防戦。隠すしかなくなっちゃうじゃんと叫んじゃう中島さん。岡井さん曰くいいじゃんいいじゃんから駄目押しの「ちょっと投げキッスしてよ」。なっきぃセンブリ茶を飲んだときのような顔を垣間見せながら、遂行した。乙女!!!

<持久走負けたくない度1>について、あの時なぜそんなワードが出たのかといえば、中島さん曰く当時学校でやっていた持久走に勝ちたいというよりビリになりたくないという程度の意味らしい。そんななっきぃに対して矢島さん「ちっちゃい子って感じで可愛いよね」小さい子を心から愛してやまない矢島さん。



夜:矢島
●五芒星オール5。
<汗5>は寒いのかちょとひいたよね?→そんなことない(by愛理・千聖) 

<体力5>の項目で本人は20歳こえて体力の低下を訴える→そんなことない。むしろもうちょっと抑えて大丈夫なくらいと顔を見合わせる鈴木さんと岡井さん。矢島さんはなおも食い下がる。裏に行ったらデローンて感じだよね?ということで昼公演で既にピークをもってきてしまい、ひっこんだらしんでいるらしいですが、昼と夜の間にご飯を食べると完全復活する矢島さん。岡井さんの「でもまぁそんな全力な舞美ちゃんがみんな好きなのかな」で揺れる客席の赤サイをみて「ほらぁ赤いのがいっぱいだよ?わぁ〜?」と矢島さんをあやす岡井さん。素直な矢島さんの「わぁ〜」。例によってでっかい赤ちゃん還りありがとうございますありがとうございます。やじはその後も体力の衰えに食い下がったが、岡井さんがまぁ体力あるのはいんじゃない〜の空気で終わろうとした。鈴木さんがさりげなく「体に気をつけて下さいね」とか私はやじがわかるの空気で〆て隠したナイフチラついた。


<ブログ文章長い度5>
岡井「新幹線の中でずっと打ってたよね」矢島「その前から書いてる」愛理「舞美ちゃんのブログ本にできそう」

<リーダー度5>の評価には岡井さんが「つんくさんの目にはそう見えてるんだぁ〜」とまたしても鈴木さんとにやにや顔を見合わす。何か言いたげな矢島さんを察して岡井さん「いいよいいよ真面目なこと言っていいよ」のひとことに後押しされるように矢島さんは過去を振り返るインタビューを最近よく受ける中で、自分が昔何かあるとすぐメンバーを注意していた時期があったことを気に掛けていたらしく、その時を語るメンバーのインタビューを読んで何度も泣きそうになると話す。岡井さん「なんか素敵な女性ですね」鈴木さん「でも舞美ちゃんじゃなかったら℃はこんな感じになれなかったよ」「そうかな?良いリーダーかな?」とせっつく矢島さんは大変に可愛い。


その後<大事な告知忘れ度5>と診断された矢島さんが昼公演でも渋谷追加公演の告知を忘れ、ステージ進行中に何か中断が入って「なんだ?なんだ?」とテンパる矢島さんがいたことを報告。スタッフさんが客席前にカンペもって『矢島、告知!』とそんなのは初めてだとメンバー。しかもそのカンペに気付くのすらだいぶ遅くメンバーみんな「舞美ちゃん…前…」みたいになってるのに…と岡井さん。そして矢島さんは笑顔。「ほら、その笑顔がさ〜許しちゃうよ。みなさんもほんわかしてるよ〜」とか甘い溜息つく岡井さんってほんと天才だな。

――――――――



ステッキを巧みに駆使した「FOREVER LOVE」のただならぬ雰囲気に眉根が寄る。凝視をしていいのか、おおかた矢島さんに恥じらいというものはないらしくまたしても彼女から全力したたるかっこよさしかみえてこない。だからそうとうに開脚している。それでいいのか矢島!こっちはよくないぞ矢島!ちょっとずつ萩原さんに視点をシフトしつつチラチラと捉える鈴木さんもそれなりに濃い。中島さん助けてという思いでみればやっぱり濃い。岡井ちゃんもなんかちょっとまて〜い!光るステッキで五芒星を完成させるところにPerfumeのGAMEなあれをみたのは私だけではないはず。いやそれが今こそ必要だ。


しらないイントロ。いかにもって思うけど「君チャリ」の冬アレンジがとてもいい。間奏でメンバーが歌うメロの追っかけコーラス、寒空に吐く白い息のようにしんとして美しい。緑から赤へ五芒星が光る「会いたいロンリークリスマス」がメロドラマティック。ベタでもいいじゃない。ベタだからいいじゃない。「青春!無限パワー」は「二十歳前の女の子」のような人生を憂いながらもなんだかんだ世界が無条件に楽しいと思いたくなる曲。愛理ちゃんは相変わらず喉のエンジンふかしている。そのあたたまった喉で、岡井・鈴木が両ビジョンに映し出されればたちまちロックなオンステージ。待ってましたとばかりに会場ごと共振する「悲しきヘブン」。個人的にライブでも結構聞いている気がするけれど、まったく廃れないどころか聞くたび箔がついていくようにすら思う。かっこいいかっこいいかっこいい。ちなみに中島さんの周りには青い炎がみえる。ぼうぼうと燃え盛っている。あの時の℃は、一人一人がちいさなエネルギー体のように燃える恒星になる。グループとして振りが揃っていると高い評価を受ける℃のタガが外れた一人一人が浮き彫りになる曲。


世界一HAPPYな女の子」からがまた怒涛。何度波打つのよ℃のビッグウェーブ。「Kiss me 愛してる」のカノンも「いざ、進め! Steady go!」のヘドバンも「SHINES」のタオル回しまでずっと走る。無酸素でもあなたたちとなら走りきってしまいます。空っぽ頭に宙を舞うタオル。



アンコールは1F客席から登場したJUMP(2012神聖なるVer.)。私の背後をやじまさんが通過。上手真ん中の通路をゆっくりヲタと目線を合わせながら通過していく。目の前の横花道では岡井ちゃんが懸命に腕をふりあげる。真ん中にはなっきぃ。そのうちに真横を萩さんがうふふふふっと通過していく。360度どこをみても℃-ute。パニック!夜公演では愛理ちゃんが上手真ん中通路から登場。揺れながらとことこ歩いている。すーさんのTシャツを着た二人組の満面の笑みに答える愛理ちゃん。そのしあわせな光景よ。愛理はとことこ角曲がる。近寄りがたいオーラと微笑みをたたえて私の真横を通過。すーさんタオルをみて頷く愛理ちゃん。うわああああああこの星慈しみああああジャアアアアアアアンンププププ!!!


いつかこのホールに来たときはPA卓までしかお客さんがいないこともあったという舞美ちゃん。美しくってごめんねの時も2F少なくて自分達でいえーいの声を重ねたときいた。今度はお友達を連れてきてください。それから数か月。4Fまで入ったことを喜ぶメンバー。なっきぃが女子ー!とコールする。その声が予想以上だったのかもしれない。なっきぃは再び女子ー!と呼ぶ。舞美ちゃんのブログ泣いた。喜んでいる顔が見られてよかった。行ってよかった。ほんと良かった。最高だった。迷わず行けよ。行けばわかる。




℃-uteについてきてね!」
それがすべて。