矢島舞美は出演致しません。

JUNONガールズコンテスト@渋谷ヒカリエ

ゲスト出演:℃-ute
矢島舞美は出演致しません。


14:40。

事前アナウンスの通り、コンテスト冒頭ゲストアーティストの紹介で登場したのは4人の℃-uteだった。4人はメイクも衣装もプロデュースされたいつもと違う姿だった。なんて可愛いんだろう。なっきぃが一番自然だなぁ。マイちゃんは眉毛が濃くてモデルさんみたいだな。キャップの岡井ちゃんは本当に頭がちっちゃいな。愛理はいつも以上に目がくっきりして綺麗。やっぱ℃-uteって可愛いな。可愛いけど、舞美ちゃんがいたら、どんな格好だったかな。想像以上に寂しかった。



16:10。

前方ステージにスタンドマイクが2本置かれ、ああ、悲しきヘブンかと暗転の中思うと、暗闇から2人の姿が見える。他の2人はどこだろう?とイントロと共に視線を泳がせた先、後方ステージにのぼる影は、3人だった。

わけがわからない。…何で?…舞美ちゃん?どうしているの?とざわざわする場内がすぐに黄色い歓声でいっぱいになる。少し高くなったステージに、涼しい顔をして全力で踊る舞美ちゃんがいて、私はただ見惚れるだけだった。本当に2時間半の舞台を終えた後なのかわからなくて混乱する。わからなくても確かにそこにいる舞美ちゃん一点へ向けて赤い光をおくるだけだった。悲しきヘブンが終わるとランウェイの花道を駆けて、5人が集合する。愛理ちゃんが舞台中の矢島舞美ちゃんが駆け付けてくれました、というと目をなくしてやさしい顔で笑う彼女はそこにいて、混乱は解けた。意地でも℃-uteは5人だった。

アダムとイブのジレンマの後、今度は後方ステージに5人が集合して披露したMidnight Temptation。曲が終わって自動昇降するゴンドラに乗る岡井ちゃんとなっきぃとマイちゃんの三人。「降りてまーす」とマイちゃんが、煌びやかでクールなステージとはうらはらな和やかさで場を繋ぐ。

再び前方ステージに移動し、岡井ちゃんかなっきぃの、女の子に好評だという前置きで始まった独り占めしたかっただけなのに。ミッドナイトから独り占めの選曲は抜群にかっこ良く、どれだけ見惚れても足りない。5人で一つの℃-uteだった。花道に等間隔で並んで圧巻のダンバコ。気持ちが溢れてもう目の前が霞んで見えぬ。点々といる目の前の℃-uteに向かって指差してるとしあわせで泣けてきた。

告知をするでもなくぼやくでもなく言葉少なの舞美ちゃんは額にしっかり汗をかいて笑顔のままステージを後にした。「℃-uteでした!」


16:30。

20分間ずっと夢をみているようで、今も余韻で胸が温かい。℃-uteが何よりかっこいい。思い入れを越えて、何より素敵だって知ってるよ。もうよく分かってる。美しく咲く5人と同じ時間を共有できて胸が痛い。しあわせで痛い。舞美ちゃんがここまで思う℃-uteって何なのよ。もう「素敵」しか言葉がないじゃない。