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11/2(日)モーニング娘。'14 コンサートツアー2014秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル@周南市文化会館 夜公演

 

 

01.TIKI BUN 

 

カッカッカッのカウントと共に暗闇でバックから一人ずつチクタク動き出す舞台の幕開けに相応しい。明かりが灯されると、あのDJの皿を間違って叩き割りそうなのがさゆだとすぐわかる。ふとスクリーンに大写しになったさゆが今日も美しい。けれどなんだかイメージが違う。さゆはその日その時いくつも幼く見えた。髪の毛にアイロンをかけるでもなく、ただまっすぐにおろした姿で登場したさゆは地元ではありのままでいたかったのかもしれない。美しさそのままに少し幼くみえるさゆが、冒頭の3曲を一心不乱に髪を振り乱しながら披露する。こんなに気合いが入って後のことは大丈夫なのかと思うくらいにその姿は懸命だった。まるで新メンバーみたいだった。なんだってこんなタイミングで若返るさゆは、ここから2時間、時の流れを曖昧にした。

 

02.わがまま 気のまま 愛のジョーク

03.What is LOVE? 

「GIVE ME MORE LOVE」ツアータイトル通り、とにかく「愛」のかたちについて歌う曲が続いた。

愛はきっと罪深い 愛はもっとほろ苦い

たった一人を納得させられないで世界中口説けるの?

愛し合って疑って生きるのってややこしい

What is loveは曲自体が愛とは何かを歌った表題曲だった。「たった一人」は後輩たちからみた「さゆ」のことを指すように聞こえたそれは3分たらずの短い曲から2Fの奥まで一心に貫くようなメッセージだった。ただでさえ地球平和について歌うつんくワークスの中で、14はいっそうスケールの大きさを歌うようになっていった。愛と平和について歌い継ぐモーニング娘。は、EDMという電子の海を漂って、戻ってきたようだった。歩んできた人生の美しさ、背筋の美しさ、それがさゆの集大成。なんならあらゆるキラーフレーズがさゆの人生訓に重なりかねなかった。さゆの生まれた山口という土地で、自然を歌うこと。

 人類が一番偉そうな現状で この海も空も山もほら泣いてるよ

地球の人口が増えてく一方で 都会は案の定ひとりぼっち ロンリーナイ

  

紹介V
04.時空を超え 宇宙を超え 

アルバムのページをめくりにメンバーが一人ずつ集まってくるメンバー紹介VTR。ちりばめられたトキソラのイントロは高速回転するように時計の針を進める。

私はまだ未完成 遠い過去から君を待つ

この世で出逢えると信じ 君を待つ

さゆは今どの地点にいるのだろう。この曲を歌うさゆはやっぱり時を旅している。最終地点からこの歌を届けにきた気がする。「夢のその続き he needs it」で天を指したハルちゃんの指がスクリーンにアップになり、そこから鞘師と小田のフェイクが重なるあの時は夜明けだ。声を聴くたびに美しくなるので、声を潜めたい。

 

 05.Do it! Now 

DINはファンク調の変態曲「ウィアラ」とスカぽい「ここいる」に挟まれた「メモ青」以来のマイナー調の曲で、当時こんこんが前方へ抜擢されたこともありラップも含めて異質だった。その曲をEDMが続く中にぽん、と置かれたトキソラの次曲として配置されたことがにくい。

いつもいつまでも何年経っても 決心したこの愛が続くように

「キスがしたい」の梨華ちゃんのパートはもちろんさゆだけど、これ「一生忘れない」のパートもさゆだ。梨華ちゃんとこんこんはもっともさゆに集約しやすい二人なわけだけど、血脈が早くもひとつここでたどりつく。「あなたのその胸のなかで」の独特な節回しをフィメールラッパー石田からよく耳にするけど、あれがなんともいえないその時代時代の味だと思った。まこっちゃんも独特の節回しがあったけれど、それとは違う。というかワンフォーは歌える。ワンフォーは歌えないことなんかない。サビ前のBメロが大事な曲だと思うけれど、鞘師の重いしゃくりと当時13歳だったガキさんの透明ボイスの対比はまるで違う印象を与える。そこから感じたのは歴史に比重した気負いにも似た「頼もしさ」だった。

 

MC1 (12期紹介)

学校で声をかけられるという羽賀朱音ちゃんのお悩みごと。

道重「なんて言われるの?」

羽賀「あかねちーんwって」

道重「いいなぁモーニング娘。合格しても誰も何も言われなかったよ」

工藤「学校で「あ、モー娘!」って言われること多いんですけど、「私はモー娘でーす!」って返しておきます(笑顔)」

道重「さゆみがあかねちーんって言うから「あかねちんだよ?」って返してみて、あのカメラに」

羽賀ちゃんがあかねちんですーと実演したあと「いい先輩になったね」と工藤に一言だけ返すさゆ。工藤がまたひとつ道重さんに認められて嬉しそうだった。

 

06.明日を作るのは君

I love you I love you but you are you 明日をつくるのは君。階段に散り散りになる14はとたん余裕を称えて前を向く。この曲で14は動かない。フォーメーションとは、ダンスではないと思ったのはこの曲だった。今任されたそのポジションで輝くことそれがフォーメーションの真意だったのかもしれない。

 

07.Fantasyが始まる 

子供のころ大切にしてた あの感覚を忘れない

 

08.愛の軍団 

目的知らずこの世に生まれ歳重ねた今 

世間を知らず街を飛び出し ここで暮らす今

Fantasyが始まるの時高台にひとりたった鞘師がずっと吼えていた。あれはオオカミだった。「過去」と「今」。さゆは最後のMCで「時」について言及するのだけれど

 

MC2(道重譜久村飯窪) 

 お題:早いですが今年を振り返って…

14がついたおかげでひとつひとつをしっかり覚えることができているというふくちゃん。仕事以外にプライベートで10人集まれたことが嬉しいというふくちゃん。ふくちゃんの発する「もんじゃ焼き屋さん」がなぜか何度も聞き取れないさゆは飯窪さんのボイスを通してようやく理解する。「なんか一瞬ここが圏外に」とすっとぼけてふくちゃんの前を手で遮る。「なかなか10人そろわないし、あんなに10人全員がいきたーい!とはならないよね、悪い空気出す人がいないからね」と最後の方は捲くし立てるさゆ。ざわつく客席に「誰とは?誰か前に居たとは言ってない」と平然と弁明すると自然反応で客席が「えーーーー」とうるさくなる。小首をかしげながら余裕をたたえるさゆから客席に一言「圏外だなぁ」

 

「ハワイは(仲良くなるのに)おっきかったよね」「かえりたくな~~いって言ってた」と3人口をそろえると、さゆが「あんなに帰りたくないハワイはじめてだった。家族が大好きだから波があるの、ハワイたのしー!と家族に会いたい―!がやってくるけど、今回はずっと楽しー!だったし、お母さんお姉ちゃんとの連絡一番少なかったかもしれない」というようなことを言っていて、ついにさゆにとっての道重家の優先度を上回りかねないワンフォーという存在。「1か月くらいいた~い」と少女のかわいい欲求を叫ぶ飯窪さんに対して、なぜか露骨にさびしがってそれは困るとなっている客席のアイドル依存に心の中で泣いた。それから「ハワイがあって」「ハワイ…」「ハワイですよ…」と3人の想いを馳せるつぶやきが止まらなくて笑った。ふくちゃんが「じゃあ今度オフが…」と切り出すと、さゆは「あ、じゃあふくちゃん家のおごりで」と至極当り前な流れをしたり顔で披露。「ハワイでアサイーを奢ったげるよ」道重先輩は等価交換を許さない。ふくちゃんは「道重さんにアサイーを奢ってもらうためにハワイに連れていきたいと思います!」となぜか合意。「自家用ジェット?」みたいなつぶやきがどちらかから漏れつつ「いつかね…」と気のまま女の子のジョークを受け入れるふくちゃんであった。でかい。GIVE ME MORE LOVE。

 

 

09.キラリと光る星/鞘師小田

 

続いてはこの曲です。

と言われてすんなり世界に入り込めるシロモノじゃない。なんじゃそりゃ。鞘師のフェルトみたいな嘘の王冠がたいそう似合う。なんじゃそりゃ。何じゃそりゃって思う理由を考えたんだけれど、たぶん二人とも王道じゃないし、曲も振り付けも変態だから急に差し込まれてなんじゃそりゃ以外の感想が持てない。 このセトリ組んだ人も悩みに悩んでだけどアルバムタイトル曲だからやらないわけにはいかずコーナーとコーナーの間に挟んで独立させたのかなぁと思った。それくらい独特。だけど、ちょっとした違和感を生み出せるのがエースなのかもしれない。自信の張合いであり、二人が重なる。

 


コーナー:道重カメラ 

 さゆが卒業までの日々を言葉にしていく日記のようなコーナーがあった。昔、一人ゴトという番組があったが、あの時と変わらない。薄化粧とさゆと自撮りに悪いことなんてない。8/17中野サンプラザでさゆ卒業の日取りを発表した日の撮影。カウントダウンの特設サイトの公開についての話。カウントダウンすることによって「一秒一秒を強く意識するようになった」「同じことを言って面白実のないVTRかもしれないけれどそれがさゆみの気持ち」ととつとつと語られる中、続いたあのイントロ。

 

10.歩いてる(updated)/道重さゆみ

これってVTRとの組み合わせでセトリを回替わりにしているのだとしたら相当に優秀だなと思ったというかそれこそがさゆへ贈る、愛。

澄み切った空気を 新鮮な贅沢を 当たり前の自然を

その日はじめて宇部を歩いて車窓を眺めてこの景色を14年間みて育ったさゆのことをより遠い存在に感じた。さゆの想像する「自然」というのはこの宇部の自然のことだったのかなと思うとまるで住む世界が違うのだった。たどりつくのにこんなに時間がかかったし結局たどりつけもしなかった。なのになぜか感動した。さゆのへなちょこの歌に感動している。歌は上手い下手じゃなく良いか悪いか。は最早使い古されたのかもしれないけれど、さゆの耳が痛くなるような声は静かなる叫び声だった。

 世界中の歌が聴こえるような距離になるさ

このメンツでNY公演を終えた今、よりいっそう輝く。updatedには間奏部分で軽いブレイクダンスのようなものがあるが、あれがさゆが足掻いて頑張ってきた人生の途中の姿にみえてしかたない。今回だけの演出で「歩いている」の後の4小節を静止する箇所がある。小田ちゃんも最後のMCでそこが好きと言っていて、何もしていなくとも他人を惹きつける道重さんのような女性になりたいと言うのが、その通りだった。考えてもみてさゆにソロのバラードを与えることが危険水域である。だから「澄み切った空気うぉ~」のクライマックスのソロでやっぱり不安な気持ちになる。そんなところも含めて歩いてるがここまでさゆの曲になるとは誰も思わなかったはずだ。けれど一人じゃないからみんながいるからのフレーズに強いこだわりを見せるさゆはきっとこの曲を誰よりも大切にしている。気がつくとこのあたりから後半までずっと嗚咽が止まらなかった。


11.恋人には絶対知られたくない真実/道重譜久村飯窪 

可愛い。道重さんの後をついていく2人。あの曲を思い出した。いいことある記念の瞬間。かっこいいスクラッチのようなアレンジがあるところがいい。

 

12.ゼロから始まる青春 

サビのオチにくる「人生なんだ」「感謝なんだ」のフレーズがいちいち刺さる。もうこっちの感情がうっとおしいくらいさゆの歌ういちフレーズいちフレーズに強いメッセージを感じる。さゆはモーニング娘。のあらゆる立場を経験してきた人なんじゃないかなということを山口に来る飛行機の中で考えていた。まったくの素人で最年少組、歌もダンスもぽんこつで歌割りは当然少ない、あっても台詞しかないので立ち位置はいつも端っこか奥、トークで自分を貫けば痛い子とされ、バラエティで矢面に立つ、特定のメンバーに依存して他と壁をつくったりもする、自分でも認めているけれど嫉妬深い、ぽっちゃりと痩身のどちらもの経験者であり、それすら泣き笑いで「親方」とネタにしていたハートの強さ。最高齢ながら清楚を背負うことを引き受け、一人一人を活かすためにひとつ後ろに下がってリーダーを務めた。当時吐きそうになっていたことは隠したまま。不人気を経験しながら、ビジュアルメンの先頭に立つ、グループないしはアイドルシーンそれ自体の低迷と復活、同じグループに居続けてこれだけポジションを網羅することは意図してできるものではない。さゆのモーニング娘。への愛が深いワケがわかるというか、娘。に愛されたさゆというか、だからこそさゆにしかできないことがある。それが現在のモーニング娘。'14なんだと思う。

 

13.彼と一緒にお店がしたい! 

最後の鞘師が歌うサビ「家族のみんな大好きだけれど」でキスがしたいが人間の本能とばかりに鞘師の頬にかぶりついたさゆと骨抜きになりしおれる鞘師をみた。本当にリアルに腰が砕けて膝が落ちる鞘師。さゆがホームタウンで愛をぶちまける様がたいそう気持ち良くて、山口はあのとき境界を超える愛の国となった。心の壁を破ったさゆと鞘師をみているとミサトさんとシンジくんの関係性とだぶる。鞘師はもちろんシンジくんより遥かにしっかり先を描ける未来志向の青年だけれど、リアクションの取り方でなぜか重なってしまう。そういえばさゆはハロショのイベでこんなことを言っていた。

 

曲終盤にかけて石田が卒業記念に発売されたさゆの団扇を舞台袖から調達して賑やかすと会場は一層盛り上がる。石田(と確か側にいたのは飯窪さん)の先輩への絡み方はとてもスマートだと思った。明るくて楽しい気持ちにさせるプロ。

 

コーナー:お絵描きコーナー(石田鞘師生田) 

石田は紅白歌合戦を道重さんにみていて欲しいと

鞘師インテリアを趣味にする人たちとシェアハウスをしてみたいという鞘師。よくわからないけれどさゆと暮らせばいいのに…。

同じような趣味を持った人と

全部汚されそう

だ、ちがう。綺麗な家でしょ!?

鞘師さんと住んだら

え…

綺麗好きな人にうちの部屋は管理してもらう

え、さゆ…?

意外と、うまいですね

上から過ぎるだろ!

一回目の時、あんまりうまくなくて。

自分の想像で、作品をつくるって思ったら

かっこいいこと言いますね

 

生田さんの画を

世界征服したくて、とすごく軽いテンションで言う

みんなに知られとう人がすんごい羨ましい

憧れる

自分が中心の世界にしたい

みんな黄緑着なあかんよ

生田様~って

そんな世界、考えられないよ

あれですねこの画、塗り方が雑

全部塗ったら大変やけん

全部ぐるぐる~にすればいいのに途中しゃしゃしゃって、

そういうの気に入らないです

 

ベリーズケンカしないの…

今日ちょっと面白かった方だよね?

頑張りましたね!

ありがとうございます…

 

14.【メドレー】

好きだな君が/道重譜久村

~この地球の平和を本気で願っているんだよ/ 鈴木飯窪佐藤工藤小田

青春コレクション

LOVEマシーン(uodated)

~Give me 愛

「好きだな君が」のイントロが鳴り響いた瞬間からずっと頭の中がずっと幸せになる。いついかなる時もこの曲を聴くと私の頭は弾ける。大好きな曲。かつて狂ったように聞いたレインボーピンクよろしく、同じだけ私の脳内を刺激する曲。それにしてもいいメドレーだった。LOVEマシーンからGive me 愛へ繋がるアレンジが歌謡曲すぎて好きだ。この曲は鞘師の声が一番あっている曲のように思う。殆ど吼えているけれど。それから工藤の進化をこのメドレーで思い知らされた。殆ど歌割りがないのにどこかが圧倒的に違った。人を魅了するオーラをまとっていてびっくりした。DINやらシャボン玉もだけれど、GIVE ME 愛がまるで別物。腰も首も髪を書き上げる仕草も自分の色をみつけて気障に決めてみせた。工藤のスタイルを自分のものにしてみせた。

 

MC4

15.シャボン玉 

16.One・Two・Three

17.Password is 0 

さゆはへろへろになりながら、いやさゆはこんなもんだからこれが持続していることがすごいと改めて思う。

 

MC5
18.Be Alive

 いつか争うことない優しき時代がこの世界中包み込むさ 君を悲しくさせない時代

はじまりがこの曲で集約されていく。君をかなしくさせない時代。それはさゆのことだろう。遠い過去から君(後輩)を待っていた未完成な私(さゆ)は物語を続けていく後輩たちから君を悲しくさせない時代を約束される。約束の歌。

最新はもう最新じゃない

さゆはあらゆるモデルケースを通った人だったんだなぁ。

地球平和を歌った歌が続く。

 

EN1.ブラボー! 

小粋な歌を歌うことが僕の生き甲斐

 泣ける。

 

MC5 


EN2.Happy大作戦

ダブルアンコールさゆ挨拶

 

 

 

モーニング娘。'14 コンサートツアー2014秋 GIVE ME MORE LOVE ~道重さゆみ卒業記念スペシャル@周南市文化会館 夜公演

01.TIKI BUN 
02.わがまま 気のまま 愛のジョーク 
03.What is LOVE? 
紹介V
04.時空を超え 宇宙を超え 
05.Do it! Now 
MC1 (12期紹介)
06.明日を作るのは君
07.Fantasyが始まる
08.愛の軍団 
MC2(道重譜久村飯窪) 
09.キラリと光る星/鞘師小田
コーナー:道重カメラ 
10.歩いてる(updated)/道重 
11.恋人には絶対知られたくない真実/道重譜久村飯窪 
12.ゼロから始まる青春 
13.彼と一緒にお店がしたい! 
コーナー:お絵描きコーナー(石田鞘師生田) 
14.【メドレー】

好きだな君が/道重譜久村

~この地球の平和を本気で願っているんだよ/ 鈴木飯窪佐藤工藤小田

青春コレクション

LOVEマシーン(uodated)

~Give me 愛

MC4

15.シャボン玉 
16.One・Two・Three
17.Password is 0 
18.Be Alive


EN1.ブラボー! 
MC5 
EN2.Happy大作戦

ダブルアンコールさゆ挨拶

 

舞台の撤収作業がはじまっても鳴りやまないコールに舞台奥でメンバーが影をみせる。手を振ってぴょんぴょん跳ねる影、あふれだす幸福。