アンコールにメンバーから愛理ちゃんに贈られたことばのこと

4/12市川文化会館。
アンコール愛理セレモニーのこと。




アンコールの「愛理コール」のお礼を告げる時、

皆さんからの"あいの"

と矢島さんは噛んではにかんだ。
愛に余ってつまずくリーダー。


愛理ちゃんの言葉。

生まれてきてよかったなーと思って。だって…(歌詞を思い出すのにフガフガする愛理ちゃん)あ、『過去やこの現実にも感謝しまくっても足りない感じ(キャンパスライフ)』て歌詞がピッタリすぎて、ハタチになって家族の時間を大事にしたい、親孝行したい、両親に感謝します

とその後も何度か2階席を見ていたので、来ているのだなと思った。

13年間隠すことなくみなさんに見てきてもらって多分これから変わっていくし、変わっていかなくちゃならない。だけど、みなさんが応援してくれている鈴木愛理も変わってはいけない。こういうところ(ふざけて足を広げたりする仕草)も公共の場では控えたり、女性らしさを身に着けていきたい。

意志の強さと敏感で思慮深い愛理ちゃんが早口で戦っていた。



舞ちゃんからの言葉

「すず子、お誕生日おめでとう!」
「ありがとう、はぎ子!」

たった二言のやりとりで、ふたりの空気に変わる。

マイマイはどうしたってハタチを見送る側になるからかもしれないし、
元々のバランス感覚かもしれないけれど、その時も全体を俯瞰していた。

千聖がハタチ(笑)は見えないんだけど」

クッションを置いてマイちゃんは想いを口にする。

℃-uteみんな大人になりすぎじゃない?私ももう生意気なことって言っちゃいけないんだなあ。でも平均年齢を下げるのは私しかいない。愛理がばかっぽいところをぬけるっていうなら、私はまだばかっぽいことをしてやろうかなって思ったり、まだまだ子供でいようと思います。何の報告か分からないんだけど

マイちゃんの子供宣言はかっこよかった。
℃-uteでひとりだけ置いてかれてしまうことを素直に武器にできるから、
やっぱりマイちゃんは愛されるのだろうと思った。

「愛理ハッピーバースデー!」

と歓びで垂直に伸びるマイマイもいつものペース。
愛理ちゃんはそれを見てリラックスして楽しそうに笑っていた。




岡井ちゃんからの言葉

「まずは、愛理おたんじょうびおめでとうっ」

と柔らかくはじまった岡井さんだったけど、マイマイがハッピーバースデー!した時、
垂直に伸びた様子にはまった愛理ちゃんは

「すーさんみたいになった(笑)よね、マイ」

と嬉しそうにマイマイと笑いあっていた。

千聖が話してんのに何二人遊んでんだよ〜」

と釘をさす岡井さんは、思えばそれすらいつもみたいに、はしゃいでなかった。



岡井さんは一歩前に出て、愛理の方を向く。

「生まれてきてくれてありがとう」

やさしい調子で告げるその様子にこれはいつもと違うぞと思った。
何かわからないけれど、岡井さんがあるべきものをあるべき箱へ収めようとしてるように思えた。

「生まれてきてありがとう」って本当にステキな言葉だ、
つんくさんって凄いな、ってメンバーでさっき話していた」

「愛理がキャンパスライフを歌っている時に自分まで感動した」

「私、愛理の歌声がすごい好きなんですけど」

「うるっときた」

矢継ぎ早に素直な言葉が出てくるものだから驚いた。
普段は茶化して、さすが鈴木愛理〜!とオチのようにいじる、
それはそれで、同じ年同じグループでも境遇は違う立場ゆえの愛だろうけど
この時は、やっと本当の気持ちが言えたみたいに温めてきた気持ちを言葉にしていた。
岡井ちゃんは急速に大人になった。

愛理に出会えてよかったなぁと思いました

会場が固唾をのんで見守った瞬間。

今まで13年間先輩とか色んなアイドルの誕生日に立ち合ったけど、
必ず違う色(サイリウム)があるよねってみんなで話してた。
でもさっきアンコールで愛理を呼んでた時、誰一人違う色がいなかった。本当に一色だった

と目を丸くする岡井ちゃんは客席におねだりをする。

ちょっともう一回だけ、ピンクみせてください

あ、千聖が言うと変か!みたいに今更照れたりしながら。
カチカチカチってすごいねぇとおばあちゃんみたいな愛理ちゃんの声がうっすく聞こえる。
ピンク色の海の中にまんまと青色を発見したマイマイが声をあげる。

マイマイ「青」
なっきぃ「ハァッずかしいからやめてよ〜!」
マイマイ「でしゃばっちゃだめ」

すると岡井ちゃんが

「幼稚園生じゃないんだから、あ、って(こっちが反応したら)言ったら上げはじめるのやめなさい!」

怒った!本当にお母さんみたいに怒った!
結局この3人でオチを付けられずにはいられなかったけれど、
それにやっぱり見えない呼吸を感じたし、なにより岡井さんの言葉は本心だったろうなと思う温度だった。



なっきぃからの言葉

開口一番

「詳細はブログに書くとして」

とバッサリ剣を振りおろし、客席からえ〜と返り討ちを浴びるとちょっぴり緊張した顔で

「尊敬するところがいっぱいありすぎて、このツアーでもいっぱい見習っています」

敬語になるなっきぃ

「んぁなんでぇ〜!」

照れくさそうに後ろに下がる愛理ちゃん。

「ま、詳細はブログに書くとしてー」

結局切り上げてしまうなっきぃに客席は2度目のえ〜と惜しむ気持ちが口をつく。


助け船を出したのはマイちゃんで

「思うんだけど、なっきぃ泣いちゃうよ」
「あたしもそんな気がする!」

矢島さんがそれに被せる。
だからブログにしてあげてとマイちゃんがお願いして、その場をおさめた。


なっきぃが愛理への言葉を割愛して言いたかったのは、新曲のある部分をコール&レスポンスのように変えていったら、
2場所目の今日にはもう定着していて、これはみなさんと一緒につくっていくツアーだなって思いましたという話だった。
最後は湿っぽさを吹っ切るみたいに元気よく「お誕生日おめでとー!」と盛り上げて、
リーダーに最後の挨拶を渡す全うっぷりがなんとも彼女らしかった。



舞美ちゃんからの言葉


愛理の隣にいるのに、わざわざ向き直してしっかり目を合わせて

「ん、おめっでとう〜」

って言うものだから、愛理を挟んで隣にいたマイマイが、そのハンター姿に「こわっ」と連呼していた。

テンションの振り切れた舞美ちゃん

「誕生日のその日ここにいるのはみなさん奇跡ですよ!」
「そんな日に一緒にいられるのも嬉しいなぁ」

溜息みたいにしあわせを口にする舞美ちゃん


そのまま今日のことを話す舞美ちゃん
愛理の話にいつも出てくるお友達に昼公演の後に初めて会った話をしながら、

「友達と話してるのをみて、すごいいい子に恵まれてるなぁ」

愛理がママからもらったアルバムをみせてもらっては、

「愛理のママはおちゃめだから面白いことも書いてあるけど、
ほろっとくることも書いてあって、本当にいい家族だなぁ」
「愛されるのは愛理の人柄だなぁって」

なんという全肯定だろうか。

これは2月のイベントに行った時にも思ったことだったけど舞美ちゃんは人の嬉しいことをお祝いする時が、
いっとうキラキラしている。今日もそれだった。それが爆発していた。
一見すると落ち着きがなかったようにも思えるくらい。


マイちゃんが平均年齢を落としてくれるのでそこは安心しつつ、
私達ハタチ組はかっこいい大人になりたいなと言った舞美ちゃんはその後の告知で
「ジャパンえきすぽ」も言えなくて、みんなに突っ込まれながら、
「なんか今日ダメだなー!」って笑ってた。きっと嬉しかったんだよね。

「7月3日はベリキューの6/30に近い、近いじゃないですか」

と続けるけど、客席もメンバーも一瞬ん?ってなってしまい

「近いんだよ?(困り顔)」

とアピールしてくる舞美ちゃんが今日も舞美ちゃんだった。

「みんなも幸せにね!」

リーダーより贈られるこれ以上ないハッピーな締めの言葉。


最後の曲がはじまって

「愛理、成人おめでとー!」

そうやってリーダーは叫んだ。
特に2番の頭なんかどうしたのかと思ったくらい、
いつにもまして力が入ったこの曲は大団円に相応しくおもしろいくらいハッピーだった。





愛理ちゃんはずっと照れくさそうにむずがゆそうに目じりを下げていた。
それは公演がはじまった時から続いていた様子だったけれど、
メンバーからの言葉にうつると、まるでそのまま溶けそうだった。
ずっとこのグループの代表で張ってきた彼女が、きっともうくせみたいにしゃんとしようとすると、
そんなん大丈夫だよと言わんばかりにメンバーの言葉で絆されていく。
その様子をみていると変な言い方だけど、愛理ちゃんってちゃんと℃-uteなんだなぁと思った。



愛理ちゃんはダブルアンコールで

お酒はお父さんと最初に飲むって決めているからまだ飲んでいない

と言っていたけれど、きっとそのお酒は格別に美味しいんだろうなと思います。



お誕生日おめでとう。
これからも応援しています。
ステキな時をありがとう。