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℃-uteコンサートツアー2015秋 ~℃an’t STOP!!~@パシフィコ横浜

℃-uteコンサートツアー2015秋 ~℃an’t STOP!!~に行ってきた。

※文中でのセトリネタバレを極力避けましたが、やらない曲や演出など少しのネタバレがあります。最後にセトリを載せた箇所は反転しています。

 

今年は前半いろいろあって春ツアーに参加していないので、2014年10月11日大宮ソニックシティのMONSTERから約1年ぶりだった。

それでも冬ハロコンや910の日に参加しているので、まったく℃を観ていないわけではないが、単独コンには違う想いが沸いて出た。久しぶりにブログを書いてみる。

 

驚いたことに℃はこのツアーで大胆にもばっさりと余白をカットした。余白というのは、幅をみせる曲群、ライブの定番曲ともいわれるようなロック調や初期のアイドルぽい人気曲のことである。その余白をしめっぽいマイナー調のダンスミュージック、90sへの回帰ともとれる曲調でガチガチに詰め込んだ。ここまで読んで今、あなたは何を思ったろう。そう、プラチナ期です。℃はプラチナ期の夢の続きを現在進行形でやっていると評したのは竹中夏海先生だったでしょうか*1。そのとおり℃-uteはゆっくりとしかし確実にプラチナ期を℃-uteのものとして更新を続けていた。誰にも邪魔はさせないとばかりにたった5人で。

今回のツアーは、ホールツアーの集客が危ぶまれた2010~2012年春から2013年武道館へのあしかけとなった冬の神聖なるペンタグラムコン以降のまるで集大成のような内容だった。2012年からの3年間、1曲1曲に関していえば「我武者LIFE」を除いて℃-uteの代表曲って生まれたんだろうかと思う。(その曲に大いに異論はあると思うけれど)しかしその曲は今回のツアーにはない。どちらかといえばその曲は℃の余白として幅を広げた代表曲だったのだと思う。℃にはこの9年の間にマイナー調の流行らないけど地味でかっこいいいぶし銀の曲群が膨大にプールされていたのです。それを今回のツアーで、これでもかと見せつけられた感じがした。そして℃-uteが好きな人って結局それが好きなんじゃないかなとも思った。そんなことないだろうか。ないのかもしれないけれど、リリース当時の彼女たちが歌うにはおそらく背伸びだった過去曲をうまくサルベージして、現在の成熟℃-uteが再度解釈を加えると新鮮かつ凄味が増して、感動共にこみ上げるものがある。

一つはもう怖くないんだなという、その自負。賛否両論あるチャレンジをしてもファンはついてきてくれるんだ、つんくワークスじゃなくてもついてきてくれると自負が生まれたからこそ到達できた、それが人気曲をカットしてダンスナンバーでかためた今回のツアーなんだと思う。先日、「人生に無駄はない」と福田まろ先生がお渡し会でコメントカードを残す姿をみかけたが、その通りだと思う。不遇も、逸脱も、賛否両論まったくムダではない。

演出面からいえば、1曲目からすいこまれそうになるビジョンの中心で、これでもかと俯瞰した曲を披露する℃の余裕のヒーロー感。あの横にだだっぴろいパシフィコ横浜のど真ん中の座席で観る迫力は距離が遠いだなんだ有無を言わさず、ただただ見事だった。メンバー紹介Vがばっさりなくなり、その代わりに℃のシルエットで5人の個性を紹介する潔さ。明るい曲のイントロで雪崩れ込むように始まるなっきぃと岡井ちゃんのアドリブの掛け声には思わず顔がゆるんだ。人間味が出るし、失敗してもどうやっても失敗にならないと言うか、そのあと余韻を引きずらずステージをやってのける圧倒的なスキルとのギャップがあって、この仕掛けが本当にすばらしい。横一列に並んだ5人が階段を下りるだけなのに、デスチャじゃん!デスチャ!ヒュー!と高揚するあの一瞬。歌割りで賛否両論がある曲も厭わず入れてくるグループとしての自負。暗闇から密集した5人が立体パズルのように解けるあの曲。自分に自信がある女たちは本当に美しい。

MC面では岡井ちゃんが落ち着いたことに驚いた。少なくともパシフィコでは岡井ちゃんが冷静にコンパクトにふったりまとめたりしている様子がうかがえた。今回の話の主役、ビジョンにうつした画像の文字を頼りにしていたまいまい本人が、話のオチを見失い真実は闇の中というスッペシャルな展開が生まれて焦ったけど岡井ちゃんがいちはやく退散を促したため、ちさまいの権威は守られた。岡井ちゃんはまいちゃんを守ることにかけては本当にイケメンだな。

オーラスMCでは、愛理ちゃんがEN明けで客席から拍手とヒューと言う声が聞こえて感動したと発言したことに、空耳じゃねえの?とはてな顔を連ねる℃だったが、愛理一回ひっこんで出てきて再現しろと促したのも岡井ちゃん。そのやりとりが始まると共に強烈にふがふがしだす愛理と、やりとりが結構間延びしながら場を諌めることよりも「ほら待ってるからさ♡」と背中を押すリーダー舞美ちゃん。愛理欲しがるよねとなきちさまい。それを照明さんと音響さんが再現こころみるteam℃-uteの協力体制。イントロとともに準備のため℃タオルを手にもったままぽかん顔の研修生*2の手をひいて出てくる愛理に笑った。そこまで用意されたらのっかるだけのオタク。ああこれ℃-uteだわ~℃のカラー完成してるわ~!と朗らかなやさしい気持ちになる。

加えて、舞美ちゃんはパシフィコが研修生参加のラストだったことをMC中に織り交ぜ、ハロプロ代表の顔をみせたりもしていた。℃が5人でかたまる曲中でも、5人の外側にいる加賀ちゃんと目を合わせて歌ったり、「加賀」というTシャツがみえたりするんですけど、と特に加賀ちゃんの名前を出していたことも印象的だった。舞美ちゃんとまいちゃんがブログでもとりあげている。*3 ℃-uteコンの帯同に選ばれることが、スター研修生の登竜門になるといいよね。

℃はハロのどのグループとも違う段階にいると思ったのと同時に、なぜだろう5人が集まってステージをするだけで涙がでるほど安堵した。状態としては孤高なのに痛ましさやつらさがないのは、あの5人だからであることに他ならない。私の℃の現場デビューはそれこそ2012年春からの新参だから、言うに及ばないけれど、それでも帰ってくるホームグラウンドみたいな何かがあると思えた。すごく救われた。たぶん℃のコンサートツアーをたくさん回るってことはこれからしないと思う。それでもここが帰りたいと思うホームであることは変わらない。

おそらく℃のやることやっていきたいことは、ハロヲタが求めるところではないと思う。でも℃は確実に何かを更新する。Perfumeがアイドルからアーティストになる際にみせてくれた軌跡のフォロワーは℃-uteだと確信した。もう言い切る。発言に責任をもって言い切る。ただ、そのことをファンが後押しするかどうかはまた別問題だとは思う。売れているとか売れていないとかではなく、ハロプロっぽさにこだわる層が支えた19年はたぶんもう文化だから、変化を期待することは容易くない。 

ベリが活動休止して、新人が立て続けにデビューして、若さとは何かを受け止めた℃は何かでっかいものに包まれたと思う。それでこっちも、そのでっかいものからこぼれでる何かに触れることになる。それが大きな愛、なんでしょうか。ここからやっと「大人のふりから本当の大人になれそう」なんだけど、だからこそライブでキスミーが響いたんだろうか。今回℃-uteのツアーもう残す中野サンプラザ1公演しかないけれど、ぜひ見て欲しい。大切にしたい気持ちがいっぱいつまったしあわせなコンサートです。そして、これからも大きな愛でもてなしてくれるであろう℃-uteにありがとう無限のエールをおくります。

youtu.be

それからkiss meはリリース当時から完成している曲に思えたんだけど、昨日みたら何か響いた。この曲でさえ真価はこれから更に発揮されるんだなと思った。とても恋焦がれる曲だけには思えなかったから。

youtu.be

燃え尽きるはこの恋多分 どんな終幕がこようと覚悟している

余裕なんてほとんどない 必死でしがみついているだけ

あなたの目 やさしく抱き寄せる腕 すべてがはじめてのFall in loveだったわ

武道館から横アリと燃え尽きて、いろんなかたちの終幕があり、恋におちていくようにめまぐるしく変わっていく日々の中で余裕はなかったかもしれない。変わっていくことがある中で、それでも愛をまとう℃-uteがみられるのはこれからも変わらないことなんだと思う。

 

以下、セトリ反転

【OP映像】
01.THE FUTURE
02.The Middle Management ~女性中間管理職~
03.愛ってもっと斬新
04.会いたい 会いたい 会いたいな

【MC1】
05.Kiss me 愛してる
06.憧れ My STAR
07.ENDLESS LOVE~I Love You More~
08.SHOCK!

【MC2】
09.二十歳前の女の子
10.Bye Bye Bye
11.I miss you
12.涙の色(2012神聖なるver.)
13.FOREVER LOVE
14.Danceでバコーン!

【MC3】
15.都会っ子 純情(2012神聖なるver.)
16.Love take it all
17.まっさらブルージーンズ(2012神聖なるver.)
18.JUMP
19.Crazy 完全な大人
20.アダムとイブのジレンマ
21.アイアンハート(アルバム収録曲)
22.世界一HAPPYな女の子

《ENCORE》
23.嵐を起こすんだ Exciting Fight!
【MC4】
24.ありがとう~無限のエール~
25.SHINES