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とても役に立つ

TBSラジオのジェーンスーさんのラジオで「逃げるは恥だが役に立つ」の原作者、海野つなみ先生がインタビューうけていたのを偶然聞き合せたわけだけど、あのドラマ、主役の2人や周りの可愛らしさに悶える以上に、現在自分の身に起こっていることと重なるわけで、その理由は平匡さんの思考回路がパートナーと似ているからだと思っていた。けれど、今日の対談をきいていてそういうことではなかったと思った。

 

まるでみくりさんそのものというような海野先生も、最後にコメントで登場した星野源も、各局からオファーがあったが一番意図を汲んでくれたのはTBSだったというドラマ制作陣も、「登場人物が誰もステレオタイプに描かれていない」ということを繰り返していて、ゲイであるけれど沼田さんは沼田さんだし、百合ちゃんは可哀想なおひとり様ではない人生を謳歌している(税金おさめてる!)、平匡さんは童貞プロ独身パソコンオタクだけど着たいものを着てインテリアも揃える、みくりさんは大学院を出ていてこざかしいけれど、それを素直に認めることができるしこじらせてはいなくてさっぱりしている。かといって当初予定していなかった契約結婚の間柄に愛が生まれたとしても、家事をすることに対価を支払われないことには容易に屈しない(流されない)。風見さんはイケメンでチャラそうにみえるけど、本気で傷つく。恋人に「あなたとは釣り合わない」とぶつけられることを「イケメンだから」と彼に引き受けさせる風潮は暴力だ。皆それぞれが愚直に生きている姿が、偏見との戦っている最中であるからどこか自分を重ねやすいのだと思う。

 

ちなみに海野先生は、"恋愛はぽっぽりだせるけど、仕事として考えた場合もし相手先と上手くいかない時ほっぽり出したらそれダメですよね"と言っていて、当たり前の話ですが、そこです。となった。"何か問題が起こるたびにいったん紙に起こしたり、回答をちょっと待ってあげたりすることがありますよね"とスーさんも言っていて、ビジネスライクに考えるからこそ浮かんでくる恋愛ステレオタイプからの脱却が私が感じていたあの作品への親近感だったんだなと思った。海野先生は対談で次々続々名言を生み出していたけれど、"「(恋愛の)ドキドキしたい」は「(私を)ドキドキさせてよ!という強迫でもあるんですよね。こちらの思ってる通りになるわけない"とか言い出してぐうの音もでない。お見事だった。もう一度聞いて文字起こしたいまである。うまく伝えられてない気もするけれど、個人的にすっきりしたから書き留めておかねばと思った。そして漫画を読まねば。